建築納まり・施工図・詳細図集|おすすめ書籍5選

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おすすめ書籍

たぬき<br>(管理人)
たぬき
(管理人)

サッシ施工図CADオペの私が、施工図作成や納まり詳細図関連の書籍を20冊以上読んで、建具工事の充実度の視点で選んだ5冊です。サッシの施工図を描いたり、チェックしたりするのにおすすめの書籍です
普段、CADデータ作成で参考にしてる書籍もあります

①木造・S造・RC造ディテール集

出版社エクスナレッジ
発売日2020/11/12※最新版の出版日
建具工事の範囲 
建具工事以外の範囲
図面尺度 
32ページ分※木製建具含む
73ページ分
1/10~1/6が多い
納まりの多さ・網羅度
図面の詳細さ
解説の詳しさ
難易度
★★★★★
★★★☆☆
★★★★☆
★★☆☆☆

おすすめポイント

図面の多さと網羅性が非常に魅力。基礎的な内容から少し応用まで、図面だけでなく解説が充実しており、納まりの種類や考え方を体系的に学ぶことが出来る。一度読んで終わりでは無く、困った時の辞書のような使い方にもおすすめ。さすがエクスナレッジという良書です

こんな人におすすめ

初心者から中級者向け。掲載図面の尺度は1/8程度なので細かなディテール部分を見るというよりは、豊富な解説で知識を増やす為に利用できる。ここに掲載されている納まりすべてを経験した人は、居ないと思われるため、中級者以上でも読む価値あり

建具工事以外の情報

外壁、屋根、床、内壁、天井、浴室、階段などのディテールが網羅的・体系的に大量に掲載されている。解説も適度にやさしくわかりやすいため、筆者は専門外工事の納まりを作図する際、この書籍にまず目を通すことが多い

番外編:本サイトで読める納まり図集

鋼製建具(SD)の基本納まり図集

アルミサッシ(AW)の基本納まり図集

②戸田建設の建築標準ディテール図集

出版社彰国社
発売日2018/1/31※第3版の出版日
建具工事の範囲 
建具工事以外の範囲
図面尺度
19ページ分※木製建具含む
134ページ分
1/3~1/2が多い
納まりの多さ・網羅度
図面の詳細さ
解説の詳しさ
難易度
★★☆☆☆
★★★★★
★★☆☆☆
★★★★☆

おすすめポイント

実際の施工図レベルの詳細図が、基本的な納まりに絞り数種類ずつ掲載されている。例えばSDであれば内部開口5種類、外部開口3種類。細かな寸法、注記、仕様まで記載されている。特に止水など品質にこだわりのあるディテールで、一般的な物件では通常施さないこだわりの仕様もあり学びがある

こんな人におすすめ

納まり詳細図集であり、超基本的な内容には触れられておらず、図面の量に比べ解説や注意事項などは少なめの為、少し経験のある人が知識を深める為に読む事がおすすめ。特殊な納まりは掲載されていない為、基本的な納まりの知識を深めたい人は是非

建具工事以外の情報

天井下地、タイル、石張り、屋上防水、階段、便所、部屋別の内装納まり詳細など、基本的な納まりの緻密なディテールが満載

③建築施工図の基本 描き方・読み方の手引

出版社建築資料研究社
発売日2004/5/25
建具工事の範囲 
建具工事以外の範囲
図面尺度 
12ページ分
169ページ分
1/5~1/4が多い
納まりの多さ・網羅度
図面の詳細さ
解説の詳しさ
難易度
★☆☆☆☆
★★★★☆
★★★☆☆
★★☆☆☆

おすすめポイント

モデル建築(地上3階、RC造、テナントビル)をベースに、その各種施工図を中心に解説する構成で非常にわかりやすい。サッシでは実際にメーカーの図面を使用し、施工図の表記や寸法のどこをチェックすると良いかが等解説してある。各施工図を見る際のそれぞれ簡易的なチェックリストも掲載されている

こんな人におすすめ

AW、SD、SSD、SS各1窓番ずつしか掲載が無いが、標準的な納まりが掲載してあり、図面チェックや施工図作図の実務の基礎の基礎を学べる、初学者の教科書的な位置づけの本である。初めてサッシ図を見る方にもおすすめ 

建具工事以外の情報

仮設計画図、躯体図、タイル割付図、平面詳細図、天井伏図、便所詳細図、防水詳細図など、網羅的に掲載されている。設計図とは?施工図とは?レイヤ分け、から始まる、まさに建築施工図の教科書的な書籍である

④おさまり詳細図集〈2〉コンクリート造・鉄骨造の仕上編

出版社オーム社
発売日2014/2/1
建具工事の範囲 
建具工事以外の範囲
図面尺度
約50ページ分※木製建具含む
約139ページ分
1/5~1/4が多い
納まりの多さ・網羅度
図面の詳細さ
解説の詳しさ
難易度
★★★★☆
★★☆☆☆
★★★★☆
★☆☆☆☆

おすすめポイント

一番の特徴は、すべて手書きの納まり図が使用されている点。かなり多くの納まりが掲載されており、その解説もしっかりある。例えば部品などの技術的な内容についても、ポイントを押さえて詳細の記載がある。難しいお勉強感のある本に比べ、社会科の資料集のように少し気軽に読める一冊

こんな人におすすめ

実務に直接活かすというよりは、初心者が一般的な知識や考え方を学ぶために、読み物としての使用もおすすめである。手書きのパースやアイソメも多用してありわかりやすく、また各納まり図に対しほぼ全てしっかりした解説があるので一般的な知識は増えると思う

建具工事以外の情報

外壁(タイル、金属パネル、パラペット、石など)、内壁、外部床、内部床、天井、階段、防水・防湿、雑工事(手摺、物干し、タラップ、エキスパンションジョイントなど)多岐にわたる納まり詳細とその基本的な事項の解説が掲載された一冊

⑤建築施工図 作成の手順と技法

出版社彰国社
発売日1988/6/1
建具工事の範囲 
建具工事以外の範囲
図面尺度
98ページ分
180ページ分
1/5~1/2が多い
納まりの多さ・網羅度
図面の詳細さ
解説の詳しさ
難易度
★★☆☆☆
★★★☆☆
★★★★★
★★★★★

おすすめポイント

圧倒的な情報量の解説が魅力で、技術情報が豊富。ディテール集では無いので、掲載されている詳細図は少ないが、適宜頻出の納まりパターンはしっかりと掲載されている。手書きの図面と共に解説があり、各章の最後には実際の施工図を赤チェックした形式の参考資料が付属している構成。技術情報を体系的・網羅的に学ぶことが出来る教科書のような書籍

こんな人におすすめ

サッシの施工図を描き始めたが、まだ分からないことが多いという人におすすめ。設計図から何の情報をどうやって読み込むか、施工図設計のためのポイントや注意事項、技術的な検討項目などが、網羅的にリスト化されている。納まり詳細図の数は少ないが、技術的な情報量は紹介した5冊の中でダントツに多い

建具工事以外の情報

天井伏施工図、外装タイル施工図、階段まわり、便所まわりなど、それぞれ詳しく技術情報と共に図や表を多用しながら解説されている。施工図とは?から始まる建築施工図に必要な情報を全てぎゅっと詰め込んだ一冊。出版年が古いため、情報の取捨選択は必要と感じる

今回、本記事を書くにあたり読んだ書籍の一部です。どれも良書ですが、今回の私の選定理由と各書籍のコンセプトが合わなかった為採用しませんでした

その他読んだ本の一部を紹介


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